日銀の金融政策によるローテション、どうする?(その後)

下の図は、3月25日時点の日経平均とTOPIXそれぞれの構成ウェイト上位15社。

先週は相場に動きがバタバタしました。

前の週に、日本銀行が19日の金融政策決定会合で公表したETF(上場投資信託)買い方針を変更した影響もあったと思います。
黒田日銀総裁は「日経平均型の買い入れ除外は、個別銘柄に偏った影響をなくすためだ」
と説明。これは確かにそうしたほうがよいとは個人的に思いますが、いまさら感も...

また、米国市場のリフレ期待と長期金利上昇を契機にしたグロース株(成長株)調整の影響を受け、値がさ成長株のウエイトが高い日経平均が相対的に下落したのでしょうか、
3月の後半からは特に、グロース株がバリュー株のリベンジ(持ち直し)がNT倍率を押し下げる結果となりました。


リフレ(リフレ政策)
デフレ状態を脱却し、インフレにならない程度の水準まで物価を引き上げるために、金融政策や財政政策を実施すること。特に、世の中に出回る資金の量を増やすなどの方法で、人々が予想する将来の物価水準を示す期待インフレ率を押し上げ、デフレから脱却しようとする考え方を指すことが多いようです。

NT倍率
日経平均株価を東証株価指数(TOPIX)で割って計算した指標。 両者の頭文字をとって「NT倍率」と呼ばれ、一般的に10倍から12倍程度で推移するとされています。 日経平均株価は値がさ株の影響が強く、TOPIXは時価総額が大きい銘柄の影響を受けやすいという各指数の特色があります。


・3月18日  米中外交トップ会談、異例の応酬
・3月18-19日 日本銀行 金融政策決定会合
   「金融緩和の点検」結果を公表し、それに基づく政策変更発表
・3月23日  スエズ運河で大型コンテナ船座礁

いやぁ、色々なことが起きますね。
今後も経済は、まるで、おおきな生き物のように動いていく。
米中の対立姿勢も気になります。

スタイルローテーション(割安株と成長株の物色交代)を交えつつ、短期的な調整を経ながらも金融相場から業績相場に移行する過渡期?
冷静にならなければ。



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