『根を変えることなく果実は変えられない...』

『You can’t change the fruit without changing the root.』

りんご, 本, 静物, フルーツ, 食物, 赤いリンゴ, スタック, 本の山

出典・引用元
スティーブン・リチャーズ・コヴィーStephen Richards Covey
1932年10月24日 – 2012年7月16日)アメリカ合衆国ユタ州ソルトレイクシティ生まれの作家、経営コンサルタント。

『7つの習慣』で有名なコヴィー博士の言葉だそうです。

You can’t change the fruit without changing the
tree.
という言葉も目にしたことがあるのですが、言わんとすることはよくわかりますよね。

社会人、とりわけサラリーマンの隠れたデメリットは勉強してない人たちに囲まれることだそうです。
自分の仕事と関係することですら勉強しない人がほとんどで、仕事以外での平均勉強時間は、なんと、1日あたり6分。内訳として、勉強時間ゼロのひとが95%残りの5%の勉強時間が160分

あなたは、どちらのグループに入ってますか?
1年後、5年後、10年後も、今と同じ場所で愚痴っていますか?
それとも、今からではとても想像もできない場所にいるのでしょうか?

©小学館 ミステリと言う勿れ

『近いような気がする...』

『よろこびが集まったよりも
 悲しみが集まった方が
 しあわせに近いような気がする

 強いものが集まったよりも
 弱いものが集まった方が
 真実に近いような気がする

 しあわせが集まったよりも
 ふしあわせが集まった方が
 愛に近いような気がする

少し, 愛, グリーティングカード, バレンタイン・デー, ロマンチック, 一緒

出典・引用元
四季抄・風の旅「きく」 星野富弘(ほしの・とみひろ)
(詩人・画家、元中学教師、1946~)

星野さんは中学校の体育教師の時、クラブ活動の指導中宙返りの模範演技で失敗し、頸椎を損傷、手足の自由を奪われますが、水彩画・ペン画に詩を添えた作品を口にくわえた筆で創作されています。

中学校の時、美術の先生に教えていただきました。

昔のノートが出てきて、英語訳とともに書かれていたのを見て懐かしく思い、忘れないようにアップします。


Clusters of sorrow
I feel
are closer to real happiness than
clusters of joy

Crowds of weak people
I feel
are closer to truth than
crowds of strong people

Clusters of unhappiness
I feel
are closer to real love than
clusters of happiness

『アポトーシスの季節...』

『Season of the Apoptosis

バクテリア, 病気, ウイルス, 感染, 細胞, バイオ, Biomatter

出典・引用元
「NINE STORIES ナインストーリーズ」乙川優三郎 著

シンプルな装丁(そうてい)に惹かれて手に取った本。
著者の乙川優三郎さん自体も初めて知りました。

最近は、啓蒙書ばかり読んでいたので、この大人向けの成熟した短編集は、最近少しマンネリ化していた生活に色合いを添えてくれたようでした。
最後に、この本について少し紹介をいれておきます。

タイトルが表すように9つの話の中のひとつのストーリーに、このアポトーシスという初めて聞く言葉が出てきました。

締めくくりの最後の文章です。

「人々の様々に流れる都会の川のような道にも、どこからか落ち葉がやってきて、ひそやかにアポトーシスの季節を告げているのであった。」

アポトーシスがわからないと、ここで表現されているダブル・ミーニングがわからないのです。
当然、アポトーシスが何のことか知らなかった私も「?」となりましたので早速いくつかのデータ・ソースから調べてみました。

出典:サイエンス系お役立ちメディア M-hub



①アポトーシスとは、あらかじめ予定されている細胞の死。 細胞が構成している組織をより良い状態に保つため、細胞自体に組み込まれたプログラムである。 細胞外から与えられた何かしらの障害(血行不良、外傷など)が原因で死ぬ「ネクローシス」の対義語として用いられる。

②アポトーシスとは、多細胞生物の体を構成する細胞の死に方の一種で、個体をより良い状態に保つために積極的に引き起こされる、管理・調節された細胞の自殺すなわちプログラムされた細胞死(狭義にはその中の、カスパーゼに依存する型)のこと。ネクローシス(necrosis)の対義語。

③アポトーシスは多細胞生物の細胞で増殖制御機構として管理・調節された、能動的な細胞死である。殆どの場合、ヌクレオソーム単位でのDNAの断片化を伴い、遺伝子によって制御されている。一方ネクローシスは栄養不足、毒物、外傷などの外的環境要因により起こる受動的細胞死である。



身近な例にて、自分なりに理解すると
葉が枯れて落ちる、皮膚が剥がれる、乳歯が抜けるのように成長の過程のために必要な、あらかじめ遺伝情報に組みこまれた予定された細胞の死のことかな。

ということで、このお話の中では、主人公が、「これまでの生活を犠牲にして前に進む時が来たことをにわかに認識した」ということを示唆して終わっているのでしょうか。


内容説明

①『1/10ほどの真実』日本とフランスに別れて暮らし、年一回だけの対面を続ける夫婦だったが…。

② 『闘いは始まっている』 ゆきつけのバーで憎からず思っていた女性バーテンダーの転職を見守る男。

③『蟹工船なんて知らない』義兄の葬儀で、昔一度だけ関係を持った女と出会い、思い出した夏の記憶。

④『パシフィック・リゾート』還暦過ぎの女友達二人。片や平凡な結婚人生を送り、一方は離婚して独り身。

⑤『くちづけを誘うメロディ』墓地で偶然再会した男女は、かつて短い間交際したアイドル歌手同士だった。

⑥『安全地帯』リタイア後の人間ドックで要再検査となり、急に不安を覚える夫と冷めた妻。

⑦『 六杯目のワイン』 定年間近の独身男が、結婚相手に求めた子持ちの女性と酒杯を重ねるうちに。

⑧ 『あなたの香りのするわたし』 出張先で夫が客死して十年。娘も成長し、自らも求婚相手が現れ転機を迎える。

⑨ 『海のホテル』 仕事で家庭を顧みない夫に対し、久しぶりに出かけた旅先で妻が下した決断。

人生の黄昏を迎える人々に光を当てた9つの物語。



『ミスをしない人は何もしない人...』

写真の説明はありません。
画像出典 「宇宙兄弟」

The only man who never makes mistakes is the man who never does anything.』

出典・引用元
Theodor Roosevelt の言葉
(セオドア・ルースベルト)
1858-1919 アメリカ第26代大統領

この言葉を聞いて、つい、宇宙兄弟のこのコマを思い出してしまいました。
皮肉にも、企業活動の中では、しばしば、こういうタイプが出世することもある世の中ではありますが、結局こういう、”何もしない人”は大きなことを成し遂げないでしょう。

もうひとつ同じような内容の名言を紹介します。

To avoid criticism, do nothing, say nothing, be nothing.』

出典・引用元
Elbert Hubbard の言葉
(エルバート・ハバート)
1856-1915 アメリカの作家、教育者


ハーバードの合格基準は失敗から学べる人

今、佐藤智恵さんの”世界のエリートの「失敗力」”という本を読んでいます。
世界最難関の経営大学院、ハーバード大学経営大学院では失敗体験を書いて提出してもらい、重要な合否の基準としているそうです。

”だから、どんなに頭が良くても。どんなに仕事で成功していても、失敗を経験していない受験者はいらないし、失敗を語れない人もいらないのだ。ハーバードに挑戦する人は、皆、最高の学歴と職歴をたずさえて受験する。その中で合否を分けるのは、実はこの失敗力なのだ。”
佐藤智恵著 世界のエリートの「失敗力」から抜粋

ただ、皆が皆、ドリーマーでチャレンジャーであり、大きな失敗ばかりされると企業は、潰れてしまうかもしれませんね。
この辺りは「天才を殺す凡人」北野唯我著を読むと面白いです。

画像出典 「スラムダンク」

『計画された偶然理論』

アーム, 手, 書き込み, プランナー, 計画, ノートブック, ペン, 行う

『Planned Happenstance Theory

出典・引用元
John D. Krumboltz 

日本語表記は「ジョン・D・クランボルツ」の他に「クルンボルツ」との表記もある。教育心理学者。専門はキャリア論。

スタンフォード大学大学院教育学研究科(Stanford Graduate School of Education)在籍。学術称号(Academic Title)は名誉教授(Professor Emeritus)。

Mitchell, K. E., Al Levinとともに、1999年に計画的偶発性理論を提案した。


計画された偶然、あるいは、計画的偶発性と訳されるこの理論(Planned Happenstance Theory)は、心理学者でスタンフォード大学教授のジョン・D・クランボルツ教授によって1999年に発表されたキャリア理論です。クランボルツ教授がビジネスパーソンとして成功した人のキャリアを調査したところ、そのターニングポイントの8割が、本人の予想しない偶然の出来事によるものだったそうです。このことをきっかけに、クランボルツ教授は計画的偶発性理論を提唱しました。


まとめ

「計画された偶然理論」とは?

偶然なのに計画されているの? 
それは偶然ではないのでは??

と、一見、矛盾感じるこの言葉に興味を覚え調べてみました。

【要点】
1.個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される
2.その偶発的なことを計画的に導くことでキャリア・アップをしていくべき


という考え方

☞ では、その偶然(偶発的なこと)を呼び込むにはどうしたらいいのか?

予期しないこと、予期できないことを、ただ待つのではなく、自ら作り出せるように積極的に行動したり、周囲の出来事に神経を研ぎ澄ませたりして偶然を意図的、計画的にチャンスに変えていく。

個人的解釈では、
「アンテナを張っていなければ、チャンスが来てもそれをチャンスと気が付かないので土俵にすら乗れない。また、日ごろから準備をしていないとチャンスが来た時に、力を発揮できずチャンスを取り逃がしてしまう」
ということかなと、ざっくり認識してます。

具体的には、次の5つの行動指針に基づく

1.好奇心
  絶えず新しい学習の機会を模索し続けること
2.持続性
  失敗に屈せず、努力し続ける
3.楽観性
  新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
4.柔軟性
  こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること
5.冒険心

  結果が不確実であってもリスクを取って行動を起こすこと

すべて当てはまる人 (^^)/




連絡をしようと思っていた人から連絡が来た、会いたいと思っていた人に会えた。そんな偶然のような出来事が、実は偶然ではないかもしれないという、 シンクロニシティとも似ていますが少し異なりますかね。

(英語:synchronicity)とは、ユングが提唱した概念で「意味のある偶然の一致」

『道をふさがれたなら遠回りをすればよいだけのこと...』

道路閉じ記号, 記号, 道路, 閉じる, 通り, 警告, 危険, 交通, バリア

『When you come to roadblock, take a detour.

出典・引用元
Mary Kay Ash メアリ・アッシュの言葉(Mary Kay Cosmetic創始者)

米国の化粧品会社大手の一つ、Mary Kay Cosmeticsの創始者メアリ・アッシュの言葉。
「ビューティー・コンサルタント」という9人のセールス・レディーにてルート・セールスから商売を興したアッシュならではの言葉。

これも壁にぶつかったときに勇気をもらえる言葉です。


彼女は企業設立当初から利益を社会に還元することを決め「メアリーケイ・アッシュ基金」を設立。癌(主に乳がん)撲滅と女性への暴力追放(ドメスティックバイオレンスから女性を守ること)のために役立てられています。

gospelnowさんのブログに紹介されています ↓

社会貢献&女性の自立の為に作られた化粧品会社「Mary Kay Cosmetics」
http://gospelnow.org/marykaycosmetics/

『美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない...』

ロータス, 花, ユリのパッド, 池, 水生植物, 蓮の花, ブルーム, 植物

美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない』

出典・引用元
「当麻(たえま)」
小林 秀雄(こばやし ひでお、1902年 – 1983年)
日本の文芸評論家、編集者、作家、美術・古美術収集鑑定家。


1942年、戦時中に書かれた文章で、能楽を観た批評文「当麻」に出てくる言葉です。
世阿弥の「風姿花伝」。その中の奈良の当麻寺で美しい姫が仏法の徳を讃えて舞を舞うとい能の演目の一つを引合いに出します。

曖昧な「美の客観的な観念」について考えさせられる言葉です。

ヤフー知恵袋の中に、個人的にしっくりくる解釈がありましたのでご紹介↓

一説には、ロダンの言葉、 「美しい自然がある、自然の美しさといふものはない」 の引用とも言われていますが、 美を、深く追求した小林秀雄は 美は頭で考えた観念ではなく、 自分の中で受け止められるもので あることを感じていたと言われます。

認識できる存在があって(人の感情、心) 外界の物事(花)は成り立つと 考えたのかも知れません。 つまり、花を見て、美しいと感じる瞬間に、 花と美は一体化している。

引用:ヤフー知恵袋

『春の日やあの世この世と馬車を駆り...』

交通機関, ファンタジー, コーチ, 馬, 駅馬車, 風景, 干ばつ, 太陽

春の日やあの世この世と馬車を駆り』

出典・引用元
「水妖詞館」中村苑子(1913〜2001)俳人
幽玄・夢幻的な句風で知られた。

今日は、俳句から。
本日、2021年5月5日は二十四節気の一つ『立夏(りっか)』です。
春は過ぎていきますが、この少し不思議な句を紹介。

「あの世」という言葉が出てきますが、作者が何を思って読んだのか。
調べてもあまり出てきません。

とある春の日に馬車を駆ってしきりに現世と死後の世界を往復している
そんな非現実的な体験を句にしたのか
死の身近さを感じ取った句なのか
天駆ける馬車が、いそがしくお迎えに来てうつし世とあの世を行ったり来たりしているのでしょうか

いろいろと想像を掻き立てられます。

「水妖詞館」というタイトルの句集のタイトルも言葉通り妖しげです。
中村苑子さん、どうのような女性だったのでしょう。

松下カロさんのブログに少し中村苑子さんと、彼女の句に関する記載がありましたのでご参考までにリンクを貼っておきます。

http://mkk0076.blog88.fc2.com/blog-entry-139.html



「現世(うつし世)はゆめ 夜の夢こそまこと」江戸川乱歩


ふと、乱歩のこの言葉を思い出しました。
江戸川乱歩もそうですが大正~昭和初期の作品にはモダンで妖しげ世界を持つ作品があり好きです。

連想ゲームのように話は変わりますが、
一昔前,小学生のころのこと。
父の会社の同僚のお子様が、高橋葉介先生で「夢幻紳士」はじめ、著作の漫画を頂きました。
「夢幻紳士」も大正ロマンの時代を背景にしています。(と思います。)
幻想的な探偵漫画です。
筆のタッチが独特で、少し不気味ながらもコミカルで面白かったなぁ。
また、読みたい。
(「鬼滅の刃」テイストのルーツもこれじゃないかと、思ってしまった。むやみに無責任なことは言えないが...)

・・・・閑話休題。

とにかく書きながら記憶がフラッシュバックしてしまう不思議な句でした。

では、ゴールデンウィーク最後の晩、うつし世がゆめにならないことを祈って寝ます。

おやすみなさい。

『肝心なのは望んだり生きたりすることに飽きないこと...』

©東宝

人はおおむね自分で思うほどには幸福でも不幸でもない。肝心なのは望んだり生きたりすることに飽きないことだそうだ』

出典・引用元
映画「イノセンス」荒巻大輔のセリフ

そのセリフの元の出典
「ジャン・クリストフ」ロマン・ロラン著
(19~20世紀フランスの小説家・思想家、ノーベル文学賞受賞、1866~1944)

そうです、人は考えすぎ。
他の動物たちを見るともっとシンプルに生きている。ただ生きている。
生きていることに理由なんて必要だろうか、存在しているだけで幸せ。
あなたがいるだけで幸せ、家族にもそう伝えたい。

この言葉には映画「イノセンス」で出会ったのですが、「イノセンス」には深いことばがあって大好きです。また、別の機会に、僕の好きな言葉を紹介します。
とにかく、押井守監督の好きな思想や哲学が盛り沢山!
好きな人にはたまらないとおもいますが、哲学的な言葉、隠喩が多すぎて伝わり難いのか、大抵の人には、「ハァ?」わけのわからない映画...という感想を持たれるかもしれません。


Filmarks:★★☆☆☆ 2.0 「引用もいかにも押井監督でかなりマニア向け
映画.com:★★★☆☆ 3.0 「セリフが哲学的にすぎ格言も多いため、しばしば置いていかれてしまう。あまりに蘊蓄が多すぎて消化不良
Rotten Tomatoes(海外の評価):★☆☆☆☆ 1.0 理解できない。ただ、映像は奇麗」


最後の海外コメント、理解できない、には吹いた。
僕の周りはほとんどそうでしたね (´∀`)
哲学自体が好きでなくてもいろいろと考えることが好きな人にはおススメ。

少し気になる方の為に👇のMINORITY HERO さんの映画レビューのリンクを貼っておきます。

https://minority-hero.com/cinema-review/innocence

言うまでもなく
「イノセンス」の前のお話、押井守監督の『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』もサイコーです。こちらは蘊蓄少なくマニアでなくても楽しめると思います。
海外でも評価高く、スカーレット・ヨハンソン主演でハリウッド化されました。
(こちらは未視聴。というか商業臭と北野武が荒巻といいうミスキャストでまったく見る気がしない)

『過剰な自意識の先に...』

ハロー, Eisnebelhalo, 天体現象, 太陽の渦巻き, エルツ山地

(どこかに)過剰な自意識がある。その「他人とは自分は違う」と表現したい欲の為に自分は具合を悪くした。それからは、存在するだけで意味があると思うようになりました。』

出典・引用元
南木佳士(なぎけいし 小説家・医師)さんの言葉

この言葉を知った時、ハッと思いました。
鬱と診断された時の若かりし頃の自分に近いかも、と。
今は結構ありのままで生きているのか、その後の行動で自信がついたのか、過度な自意識もなくなって幸福度はかなり高いです。

下は南木さんの小説のご紹介ですが、上の言葉の引用元ではないです。

最期を迎えた男達の交流。逝く者と残される者の定め。生と死を見つめ人生の真実を学ぶ、ひたむきな真剣さが胸をうつ芥川賞受賞作