『社会生活の中に見られるあらゆる競争の原動力は...』

カール ・ マルクス, フリードリヒ ・ エンゲルス, 批判, 哲学者

社会生活の中に見られるあらゆる競争の原動力は、たった二つの欲望に還元される。食欲と性欲だ。

出典・引用元
「ジェノサイド」高野和明(著)角川書店

「社会生活の中に見られるあらゆる競争の原動力は、たった二つの欲望に還元される。食欲と性欲だ。
獣性を保持した人間ほど、恫喝や謀略といった手段を用いて、組織と名付けられた群れのボスにのし上がろうとする。
資本主義が保障する自由競争は、こうした暴力性を経済活動のエネルギーへとすり替える巧妙なシステムなのだ。
法で規制し、福祉国家を目指さない限り、資本主義が内包する獣欲を抑え込むことはできない。
とにかくヒトという動物は、原始的な欲求を知性によって装飾し、隠蔽し、自己正当化を図ろうとする欺瞞に満ちた存在なのだった。」

確かに、そうかもしれない、と思わせる究極の真理!?


平和なんて口にするのは、基本欲求(食欲、性欲、睡眠欲)が満たされた者だけだ、という話もよく聞きます...。
この本、10年前ぐらいの今頃、2011年3月に出版された本ですが、今でも色あせない。
ハリウッド映画のSFよりもとても面白いです。

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