『美しい「花」がある、「花」の美しさという様なものはない』
出典・引用元
「当麻(たえま)」
小林 秀雄(こばやし ひでお、1902年 – 1983年)
日本の文芸評論家、編集者、作家、美術・古美術収集鑑定家。
1942年、戦時中に書かれた文章で、能楽を観た批評文「当麻」に出てくる言葉です。
世阿弥の「風姿花伝」。その中の奈良の当麻寺で美しい姫が仏法の徳を讃えて舞を舞うとい能の演目の一つを引合いに出します。
曖昧な「美の客観的な観念」について考えさせられる言葉です。
ヤフー知恵袋の中に、個人的にしっくりくる解釈がありましたのでご紹介↓
一説には、ロダンの言葉、 「美しい自然がある、自然の美しさといふものはない」 の引用とも言われていますが、 美を、深く追求した小林秀雄は 美は頭で考えた観念ではなく、 自分の中で受け止められるもので あることを感じていたと言われます。
認識できる存在があって(人の感情、心) 外界の物事(花)は成り立つと 考えたのかも知れません。 つまり、花を見て、美しいと感じる瞬間に、 花と美は一体化している。
引用:ヤフー知恵袋